お知らせ

コミュニケーション能力を向上させる授業

 

 経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)が調査した「企業が学生を選考するときに求める力」で、毎年上位にランクインするのが、「コミュニケーション能力」です。


「2018 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」
(2018 年 11 月 22 日 一般社団法人 日本経済団体連合会)より

 

 ところが、本校商業科の生徒の多くは、人前で自分の考えを話すことや進学・就職試験の面接を苦手に感じているため、商業科の授業を通してコミュニケーション能力を向上させることを目標に設定しました。

 コミュニケーション能力には、
  ① 他者を巻き込む力
  ② 理解させる・説得する力
  ③ 論理的に伝える力
などがあげられますが、特に「② 理解させる・説得する力」「③ 論理的に伝える力」に着目し、これらの能力を向上させるために授業や特別活動にプレゼンテーションを多く取り入れています。

 

プレゼンテーションの取り組み

① 東北六県高校生徒商業研究発表大会を視察【平成30年度/令和元年度】

 平成30年度 第22回  日時:平成30年8月25日(土)  場所:パルセいいざか
 令和元年度 第23回  日時:令和元年8月24日(土)  場所:山形テル

 東北各県の予選を通過した2校×6県=12校の商業研究発表を日帰りで視察しました。全国でも上位に入賞する素晴らしいプレゼンテーションを実際に体験することで、効果的なプレゼンテーションを学習することができます。

見学実施要項.pdf レポート_1.pdf レポート_2.pdf

② プレゼンテーション出前講座【令和元年度】

 日時: 令和元年9月30日(月)
 場所: 本校 視聴覚室
 講師: 一般社団法人 プレゼンテーション検定協会 派遣講師
 内容: 自分の考えをまとめて、的確に分かりやすく伝える力の習得
     相手を惹きつける効果的かつ効率的な伝達方法の習得
     就職試験に向けた効果的な自己PRの表現方法

プレゼンテーション出前講座実施要項.pdf

  

◆事後アンケート

 Q1 本講習会で、特に印象に残っている言葉やフレーズ、考え方を教えてください。

 ・面接の時に「ぜひ会社で一緒に働きたい」とか、「ぜひうちの学校で学んでほしい」などと言ってもらえるようにする。
 ・結論 → 理由 → 結論 ハンバーガーのイメージ
 ・7つのこと(①「結論→理由→結論」で話そう ②相手の立場に立って話しよう ③まっすぐ立って話しよう ④大きな声であいさつをしよう ⑤相手の目を見て話そう ⑥ゆっくり話そう ⑦身振り手振りを使おう)
 ・あいさつ、行動
 ・すべてがプレゼンテーションだということ
 ・プレゼンは言葉の贈り物。難しく考えないで伝えたいことを相手の立場にもなって考え伝えることが大事ということが分かり、気持ちが楽になりました。
 ・プレゼンはプレゼントと同じ意味。
 ・話す順序が大事だということ。
 ・成功=行動となることが分かった。
 ・ハズキルーペのCM

 

 Q2 講習会で学んだことで、この後すぐに ”やってみよう” と思ったことを教えてください。

 ・身振り手振り、感情、ゆっくり話す。
 ・ハキハキ言えるか、下を向いてしゃべらないか。
 ・相手の目を見て話す。
 ・話すときは聞き手がわかりやすいように伝えることを心がけること。
 ・何かを伝えることに、道具を使いすぎないようにする。
 ・司会者へのお礼、あいさつ、自己紹介、ウェルカム、背景、結論、理由。
 ・相手に伝わらなければプレゼンの意味はない。
 ・今の自分で満足していましたが、更に頑張ろうと思えました。
 ・パワーポイントは道具。
 ・無言、深呼吸、あいさつ 全てがコミュニケーション、プレゼンテーション
 ・大地を踏んで!!
 ・具体例、比較などを入れて分かりやすくする。

 

 Q3 今日の講義の感想・質問・先生へのメッセージなどをお寄せください。

 ・プレゼンで気になっていたこと、心配だったこと、緊張をほぐす・しない方法がすごくためになりました。2分のプレゼンで試してみて、確かに緊張などあまりしなかったと感じました。
 ・貴重な話が聞けてよかったです。これから生かしていきたいと思いました。
 ・プレゼンの考え方を変えてくださり、ありがとうございました。
 ・緊張しない方法を教えてもらったので、それを生かしていきたいと思いました。
 ・先生の話し方がとても分かりやすくて、要点がとてもよく分かりました。社会に出ても覚えておいて役立てようと思います。お話しくださりありがとうございました。
 ・基本から教えてください、ありがとうございました。なかなかできていない基本から見直してやってみたいと思います。
 ・先生めっちゃ滑舌いいなって思ってました。

③ 情報処理【平成30年度】

 テーマ  統計情報-統計で見る伊達市- 分析報告書
 

 

 

 ④ 情報処理【平成31/令和元年度】

 テーマ  仮想卒業旅行

  ※ 詳細は、次の「プレゼンテーション 授業の流れ」に掲載あります。

 

⑤ 総合実践【令和2年度】

 テーマ  オリジナルビジネスプラン

 

 

プレゼンテーション 授業の流れ (平成30/令和元年度 情報処理 仮想卒業旅行)

① プレゼンテーションのテーマ、日時、手順

 

 

(リーフレット、企画書、旅行代金内訳書 作成)  

 


仮想卒業旅行リーフレット.pdf(生徒作品)
仮想卒業旅行企画書.pdf(生徒作品)   仮想卒業旅行代金内訳書.pdf(生徒作品)

② ストーリーシート

 

ストーリーシート.pdf

③ 台本&スライドデザイン

 

台本&スライド設計.pdf 

④ 発表順の抽選

抽選結果.pdf

⑤ リハーサル

 

 
フォント・サイズ・色の見え方.pdf

⑥ プレゼンテーション実施、相互評価記入

 

 

仮想卒業旅行スライド.pdf
(生徒作品)

台本.pdf
(生徒作品)
相互評価表.pdf

⑦ 反省、相互評価入力、集計

 

 

⑧ 評価上位者発表、成績個票配付

 

 

 

生徒の感想(卒業時)

Q.1年次から学習してきた情報関係(情報処理[1・2年]・ビジネス情報[3年])の授業全体を通して、身につけることができた知識や技能や特に印象に残っていること等を記入して下さい。

 三年間行ってきた情報関係の授業ですが、やはり一番自分たちに何かを与えてくれたのはプレゼンテーションの授業だと思います。例えば、人の前に立って話す力や、自分の気持ちを素直に伝える力、自分の考えを言葉にまとめ発信する力。人によって違いますが、一人ひとり確実に今まで育っていなかった部分がプレゼンテーションの授業を通して成長したなと感じます。自分は、人の前で堂々と話すことは、あまり好きではありませんでしたが、プレゼンテーションの授業を行ってからは、意外と人の前で話すのも楽しいかもしれない、多くの人が自分の考えたものに耳を傾け納得し、楽しそうと思ってくれることがすごく楽しいと感じられるようになりました。そしてその力は、就職や進学の時の面接でも力を存分に発揮してくれたと思います。人の前でしゃべる力はもちろん、その場で自分の考えたことを喋れるアドリブ力であったり、自分の考えを簡潔になおかつ相手に伝わるようにまとめる力であったり。多くの人がプレゼンテーションの授業を通して得たものは非常に大きく、これからの人生でも欠かせない必須技術になってくると思います。この先、商業科がなくなってしまったとしても、普通科の授業で取り入れてみても面白いのではないかなと思います。
 授業でプレゼンテーションを何度かやって、スライドのわかりやすい作り方や、聞いている人に聞きやすい話し方など学ぶことができた。最初のうちはスライドに文章をいっぱい打ち込んで文字だらけのスライドだったけど、プレゼンテーションを何回もやっているうちに、要点だけをまとめてスライドにまとめて発表することができた。話すときも、ずっと原稿を見ていないで、聞いている人に視線を向けながら話すと相手も聞きやすいことを知った。
 一年生の時に初めてプレゼンテーションをしたときはとても緊張したり思ったより言いたいことが言えなかったりと反省点がありましたが、発表する回数が増えるごとに慣れていくことができました。それで分かったことは、話したいことが相手に伝わるために説明の分かりやすさはもちろん、視線や自分の態度が一番大事だと思いました。
 毎年行ったプレゼンテーションでは、最初はすごく嫌でやりたくなかったけど、やっていくうえで、パワーポイントでスライドを作る楽しさやみんなにどう説明したら理解してくれるかなどを考えるのが楽しくなり、堂々と発表することができた。
 私は人前でしゃべることが苦手であった。だか、この授業で“プレゼンテーション”をやり何気に得意になった。一年のころはぼそぼそと何を喋っているのかわからず感想もプレゼンの内容ではなくわたしの声についての感想が多かった。二年になると仮想卒業旅行で行ってみたい場所のことについて調べそれについて発表した。そのときは3分という時間に追われて発表したから早口のすごい人としか認識されなかった。3年になってからこのクラスで2位になるまでの実力?を付けた。なんというか、初めて自分の特技が分かった気がした。喋ることが得意になった。ここでコミュニケーション力を培ったといっても間違いではない程に、なんというかプレゼンを企画していただきありがとうございました。
 プレゼンテーションでは、何回もやってきて、緊張するのは毎回だったけれど、やっていくうえで話すスピード・声の大きさも改善できるようになってきた。話すときには、前を向くのが一番自分にとって課題だったけれど、その度胸もちょっとはついたと思う。特に、2年の卒業旅行のプレゼンテーションでは、自分のいきたい場所だったのでスムーズに調べてまとめ、わかりやすいようなパワーポイントを作成できた。シンプルにまとめて、喋るのを主に進めることができ、自分でよく頑張ったと思う。
 一年時に行った統計情報のプレゼンテーションは、大学の口頭試問対策の点で特に役に立てることができました。この授業は、将来自分が進みたい事柄について調べれば、授業で頑張ったことも、その職種に進みたいから一年時から意欲をもって取り組めた、という自分の経験が面接でのPRできるネタになります。この統計情報をまとめるプレゼンは、頑張って調べれば調べるほど、3年生になった時に生かせることができると感じました。
 プレゼンテーションでは、6組のみんなのレベルが高くて、パワーポイントもワードも発表するのも怖かったですが、発表の順位を配られたときに自分が割と上位にいて驚きました。プレゼンテーションの授業を通して、下ばっかり見ないで、前を向いて、身振り手振りをつけて、大きな声で、発表することができるようになりました。これから、会社に入ってプレゼンテーションをする機会があったら、学んだことを生かして、自信をもっていきたいと思います。
 プレゼン自体するのが初めてだったので緊張して声が震えていましたが、何回も経験していく内に相手にどこを見てほしいかしっかり伝えられるように発表できるようになりました。
 また、声もしっかり出るようになったおかげで就職試験でもハキハキと言うことができました。
 商業科を選んで良かったです。ありがとうございました!!!
 PowerPointを使ったプレゼンテーションでは、表やグラフを効果的に使うために、文字の大きさやアニメーションを工夫して発表することができた。また、PowerPointに頼りすぎないことが大切だと感じた。ソフトを使いこなす技術を身につけるだけでなく、プレゼンテーション能力を高めることもでき、充実した授業にすることができた。1年から3年にかけて、みんなの話しが上手になっているところにも授業の成果を感じることができた。

 プレゼンテーションは、自分の中で一番苦手としていることだったので全然上手くいきませんでした。1年の時や2年の時には、聞き手に伝えたいことが全く伝えられていませんでした。評価の紙にも順位が横棒(-)で表示されるくらいでしたが、3年で少し改善されて順位がつくようになったので、自分の中で少しだけプレゼンテーションの成長を感じました。1年生からずっと学んできた情報処理ですが、この授業が今後の自分の方向性を決めるきっかけになったのかなと思います。この分野に興味を持てただけでも、商業科に入って大きな意味がありました。

 プレゼンテーションもはじめて経験して、プレゼンテーションのしかたや相手に伝える力を身に着けることができたと思う。発表をすることが苦手だったのでプレゼンテーションなどで経験を積むことができてよかったと思う

 1年・2年・3年と関数やグラフ、パワーポイントなどを利用したプレゼンをしてきたので人前でしゃべる時の緊張感が少し緩和され、いい緊張感でやることができた。