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学校生活トピックス

保原高等学校の閉校式が挙行されました。

 

 

本日は、PTAや同窓会の来賓のご臨席のもと福島県立保原高等学校閉校式が行われました。
校長式辞、来賓挨拶、感謝状贈呈に続き、生徒会長の志賀如音さんより、保原高校生として過ごした日々を振り返る代表挨拶がありました。笹りんどうの校章が刺繍された校旗を生徒代表から校長に返納されたのち、保原高校の校歌を全校生徒で斉唱しました。
これで、保原高校としての歴史は閉じられますが、4月からはいよいよ梁川高校との統合校、福島県立伊達高等学校として新しい歴史が始まります。

以下に生徒代表挨拶を掲載いたします。


本日はこのような場を設けて下さいましてありがとうございます。
保原高校の閉校にあたり、生徒を代表して、ご挨拶を申し上げます。
ここにいる私達は百年という歴史の最後に在学しました。
数多くの保原高校生が青春の日々を謳歌した百年間。
校歌は、歌い継がれ、学び舎は常にこの保原町にあって
その時代、時代の学生達を見守り続けました。
 
学校に通う私はいつも商店街のある街中を歩きます。春は桃の花、冬は空いっぱいに白い
雪が降る美しい街です。地域の皆さんの温かな暮らしを感じながら学校に通っています。
友達とも先生にも、会えば元気におはようと挨拶を交わすのはこの学校のいいところです。

霊山に昇る朝日を浴びて1日の学校生活が始まります。
木をふんだんに取り入れた校舎は清潔で居心地がよく、
教室は私達が学び、将来を語る和やかな場で、
楽しい時にもつらい時にも心強い友達がそばにいてくれます。
校庭から見上げると、保原高校にはどこまでも広く、澄んだ空があります。
白い雲は、ゆったりと私の前を流れていきます。
時間も、悠然と流れているような気がします。
 
その空を見る時、私は、このような毎日が百年続いたのだと思わずにはいられません。
創立から今日まで、高校生活の楽しいことも苦しいこともみんなこの場所にあったのだと
思いました。そしてこの保原高校があったからこそ、ここで先生方に学び、友達に出会う
ことができたのだと思います。
 
そのことに、私は、本当に感謝しています。
保原高校には伊達、桑折、霊山、梁川、月舘、福島など様々な町から生徒が集まり、人の
輪がこの場所にできあがりました。
2万9千あまりの卒業生を誇る保原高校は、各方面で活躍する人材を輩出するとともに
地域の担い手として、その大切な役割を果たしてきました。
私達はその役割をしっかりと自覚しながら、
四月からは伊達高校生として、新しい道を力強く歩みたいと思います。
歴史として残されたものと、新しく生まれ変わり作られていくもの。
伊達高校と名前は変わっても、保原高校の歴史は、私達の中で永遠に輝き、
その輝きを受け継いだ伊達高校の未来は、私達が作り上げて参ります。
 
 
令和5年3月17日          

生徒代表 志賀如音