ICT教育実践編

1. 保原高等学校におけるオンラインを活用した学習支援の取組について

投稿日時: 05/20 kurosawa

 4月21日からの1か月を超える休校期間中、本校ではGoogle Classroomという学習管理システムを活用し、生徒たちの健康状態の把握や学習支援を続けています。

  今回はその一例をご紹介します。

 

1 A先生(1年生担任)の場合

(1)使用ソフト Google Classroom

(2)ホームルームにおける取組

各担任がクラスの生徒に対して日々の声かけ、学習状況の把握、朝食や体調に関するアンケートなどを行っている。

また、質問の受け付け臨時休業中の二者面談の希望調査なども行った。「ストリーム」への投稿に対し、生徒にコメントを返信させたり、「授業」から「質問」「課題」を作成し、回答を選択させたり、課題を提出させたりしている。

1年生は、まだ、高校生活のリズムもつかめず、クラスや部活動での人間関係も構築できていない。「朝と帰りのSHR」として、1日に複数回「質問」等を発信している。

(3)感想

Classroom上での目に見えるコミュニケーションは、「クラス」と「生徒」をつなぐ有効な手段であると考える。

 

 

2 B先生(美術担当)の場合

(1)使用ソフト Google Classroom、スライド

(2)教科における取組

Classroom上に美術Ⅱ・Ⅲのクラスを開設し、課題として出したデッサンの制作ステップ(写真)を「スライド」で編集し、アップしている。プリントでの配付もしているが、モノクロ印刷で見づらいのに対し、画像データは拡大などもできるので参考になる。

(3)今後の活用

制作途中の画像を送ってもらえれば、添削して返信することも可能である。今後活用していく。

 

 

3 C先生(英語担当)の場合

(1)使用ソフト Google Classroom、ドキュメント、フォーム、Clips、パワーポイント

(2)取組の概要

ア コミュニケーション英語Ⅲ

教科書のレッスンを読み進めるために、次の手順を踏ませた。①新出語句(意味・音声)の学習を支援し、②教科書にある問題を小テスト形式にして理解を確認、③難解箇所の解説動画配信、④音読の支援、⑤読後活動として要約・英作文・リテリングを課題として提出させた。

イ 英語表現Ⅱ

クラスごとに共同編集でSDGsリンク集を作成し、それを読んで(あるいは視聴して)レポートを作成し、写真データで提出させた。

また、YouTubeの英会話を活用し、課題文のスピーチ音声を録音して提出させた

(3)実施の工夫

ア 新出語句の学習にはQuizletというサイトを活用させた。

イ フォームによる小テストでは、フィードバックを充実させ、生徒が解答後すぐに振り返りができるようにした。

ウ 解説では、既存の(指導用資料として付属の)Power Point資料に音声と文字の書き込みを入れてビデオに変換した。

エ 4月28日に教科書の著作権問題が解決したことを受けて、生徒用CDの音声を資料として送った。さらに、数名の生徒に音読した音声を提出させ、他の生徒はそれを聞いてコメントを投稿するようにしたことで、クラスメイトとの繫がりを持たせるようにした。更に読み手が聞き手を意識した音読となる仕組みにした。

オ 要約と英作文はノートに書いたものを写真で提出させ添削した。リテリングは、やり方動画をClipsで撮影して送り、生徒はClips、音声録音、動画など自分の取り組みやすいアプリで提出させた。

カ 共同編集にすることで、リモートでの協同作業となりクラスメイトとの繫がりが持てた。

(4)実施の効果

約9割の生徒が課題を提出しており、家庭学習の習慣化に繋げることが期待できる。実際の授業内では恥ずかしさが出る発音の練習や音読なども、個人でのオンライン提出であると恥ずかしがらずに取り組んでいる。

(5)今後の課題

G Suiteアプリを使った課題については、やり方のインストラクションが必要である。(アプリ自体の使い方、ドライブとの関係性など。)通信端末・環境がない生徒に対し端末の貸出等の対応ができるようにしなければならない。

 

 

4 D先生(数学担当)の場合

(1)使用ソフト Google Classroom、VLLO(動画編集ソフト)

(2)取組の概要

数学の授業の動画を撮影し、Google Classroomを通じて生徒に配信した。動画の中で毎回一つの課題を課して、それを解答したノートを個人のスマートフォンのカメラで撮影させ、 Google Classroomを通じて提出させた。

(3)実施の工夫

ア 解説しながら、紙に板書と同じ内容を書いている手元の部分を撮影するスタイルで授業をした。クリップ式のスタンドを使って私物のスマートフォンを固定した。また、手元が暗くならないよう、クリップ式のライトでうまく照らすなどした。

イ Google Classroomに直接アップロードするよりも、YouTubeの方が視聴環境の良さがあったので、そのリンクを張る形をとった。

通信制限などハード面に問題がある生徒には登校日を設け、学校のパソコンを使わせ、視聴させた。 

 

 

以上の取り組みについては、福島県教育委員会のホームページにも掲載されています。